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2005年12月16日 (金)

ナイト セーリング

夜の海は更に怖い。恐ろしい。そんな怖い夜の海も満天の星空は怖さを忘れさせる。数え切れない星で水平線との境界が判るくらいだ。時折、船が創る引き波が夜光虫を輝かせる。満天の星に加え、海中の星たちの輝きはなんと表現したら良いだろう。多くの人たちに見ていただきたい光景だ。

Nightsailing1 昔の船乗りはこの星を頼りに航海していた。我々も星を頼りに方角は判り、舳先を向ける方角は確定できる。のだが、ついついGPSに頼ってしまう。最近はプロッターが付属し海岸線や島々を明示すると共に、自艇の位置を刻々と表示し続ける。なんとも頼もしいナビゲーターだ。そんな便利な道具があっても、たまにはGPSの電源を落とし、古の航海を体験したりする。

出航して4時間ほど過ぎる。ワッチ交代の時間が来た。現在位置と進行方向を伝えラットを渡す。ここから緊張が解け更に美しい星空を堪能することが出来る。流れ星が流れた。マストトップの航海灯が眩しく感じる。マストは10メートルほどの高さがあるのでマスト灯だけ見える夜は、本船に間違われることがある。行き交う本船にヨットであることを示すためにセールを電灯で照らす。勿論航路は本船に譲る。

波を掻き分ける音と、セールが風を切る音だけが聞こえる。飛び魚が低空を滑空しているのも見える。そんな静かな海はナイトセーリングを快適なものにしてくれる。コーヒー飲みながら航跡が夜光虫で光る光景を眺めていた。「これか!」アポロ13号の船長だったジム・ラベルは航空母艦の夜間離着陸訓練の時、計器が故障し真っ暗なコクピットから見えた空母の引き波で光った夜光虫の帯を目標に無事着艦したと言う。こんな感じに見えたのかと思った。

Nightsailing2 東の空が薄っすらと明るくなってきた。朝が訪れる時、恐怖の時間が終わりを告げる。

その後の航海の様子はまた後日お伝えしよう。

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