戦いは終わった
43日間の看病に幕が下りた。
夜空には眩しいくらいの満月の光。
疲れはてて帰って来た奥さんをハナコが出迎えた。
しばらく振りに会う奥さんにハナコな少し遠慮かちに寄り添っていた。
。。。
病室では二人とも「もう、やんだぐなった」と漏らしていた。
家に帰りたいと呟いていた。
どちらも苦しい状態が続いていたが、二人とも楽になったんだ。
そして家に帰った。
悲しい気持ちに包まれていたが、後悔の気持ちは無かった。
精一杯看病したし、やれることはすべてやった。
43日間の看病に幕が下りた。
夜空には眩しいくらいの満月の光。
疲れはてて帰って来た奥さんをハナコが出迎えた。
しばらく振りに会う奥さんにハナコな少し遠慮かちに寄り添っていた。
。。。
病室では二人とも「もう、やんだぐなった」と漏らしていた。
家に帰りたいと呟いていた。
どちらも苦しい状態が続いていたが、二人とも楽になったんだ。
そして家に帰った。
悲しい気持ちに包まれていたが、後悔の気持ちは無かった。
精一杯看病したし、やれることはすべてやった。
夜、高速バスで移動した。
久々に高い席から眺める夜の風景は
高速道路という高さと、バスの客席の高さがプラスして
空中を飛んでいるような錯覚を覚える。
単に空中を移動している・・・だったら良いのだが
どうしてもそれが飛行機にでも乗っているような錯覚に陥る。
遠くの稜線、いや林の木々が作り出す暗黒のバリア。
その後方に薄明るく町の明かりらしいものを発見する。。。
目標に近づいたんだ!
「目標地点まであと2マイル」
「高度500」
「装備の点検をしろ」
なんて言葉が脳裏をかすめる。
空挺かっ!
そんな妄想を描いている間に、高速バスは県境を越えた。
いつの間にか任務を終え帰還する航空機の機長に成り代わっている自分がそこにいた。
被弾したのだろう、右に左に機首を振られ、上昇したかと思うと下降する。※1
その繰り返しだ。
グリーンランプが目に飛び込んできた着艦姿勢は良好らしい。
うーん。ここに来て艦載機に姿を変えたか、我が機は。
下降し始める。
前方にはグリーンランプ。
どんどん降下している。※2
着艦だ!
その後、格納庫に入ったのだろう。オレンジの明かりの通路を
東に向けてタキシングした。
「広瀬通一番町に停車します」
あー。仙台に着いたか!
妄想はここで修了。
無事、家に帰れそう。
と、ところがぁ~。
※1 おそらく泉インターをしばらく行き、長命が丘から折立辺りかと・・・。
※2 北から仙台宮城インターへ向かうと結構な下り坂になってます。
突然の夏の再来!
そんな朝、「ホームポートに集合」とメールが届いた。
朝飯も食わずにそそくさと出掛けた。
しばらくぶりの海。暑かった!
短パン忘れてGパンの裾を膝まで捲り上げた。
休日だったので観光船にはお客さんがたくさん乗っている。
ウミネコがその後を追いかけ餌をもらっていた。
で、恒例の横取り!
えびせんをばら撒きウミネコを誘った。観光船から数匹のウミネコが向かって来た。
来た来た。あっという間に船の周りはウミネコに囲まれた。
指先のえびせんをダイレクトに持ち去るテクニックは、人馴れしたこの辺のウミネコに限られるのだろう。
観光地のウミネコの特技かも?
観光船で賑わう、松島湾の入り口を横に見ながらさらに沖を目指した。
ディンギーがレース?練習?している。
小さいながらさすがレーサー。早い。
水面をすべるように走っている。
いよいよセールを上げヨットらしくなった。南よりの風は船足を速める。
ちょっとうねりが大きいのが気になったが、ローリングは小さかった。
セールトリマーがセールカーブを調整している。
少しでもスピードを上げようと微調整に入ったようだ。
クローズホールドでギンギンに走るのも疲れるので、少し風を逃がし気味?
ヘッドセールはもう少し引いたほうが良いかもね。
コーストガードは心強い。今日も沖の任務を終え帰還してきた。
僕らの船の何百倍はあろうか!おっきな船だ!
低音を響かせながら塩釜港に向かった行った。
とクルーの一人がウミネコが群がる海域を見つけた。
いるなぁ!といいながらトローリングを始めた。
ほんの数分で一尾目がヒット!
サバだ。
イナダだ。
なんとマグロだ。
入れ食い状態であっと言う間にクーラー満杯。
定量です。
今回、僕は写真を撮るのに終始し獲るにはやらなかった。
竿で釣りたいもんね。。。
波島を過ぎてしばらくしてジャイブした。
帰路につこう。
いつしか風は北にシフトしていたが、あまりの暑さに夏が戻ったと思った。
上半身裸のクルーもいたくらいだ。
季節外れ?の真夏を満喫しうねりの少し残る海は台風のせい?
帰路、すべるように進むヨットは火照った顔に心地よい適当な風を当ててくれた。
おやじ4人でイタリアンを食べた。
まぁ、満足して食後にコーヒーなんぞ飲み干し
店を出る時間となる。
おやじAが「おあいそ」
と言うと
若い店員さん。きょとんとしている。。
意味が伝わらなかったようだ。
おやじBが「ここはイタリア語しか分からんのだ」
と冗談を飛ばしている。
すかさずおやじCが「精算、せいさん。お勘定」
やっと通じた。
ところでこの「お愛想」って・・・
お勘定とか
精算して!とかそういう意味で使っていた。
でも、原語のままだと
「この店には愛想が尽きたから帰る。精算してくれ!」と
なるらしい。
うーん。知らんかった。
「いくら?」って使い方は・・・
すし屋では注意。
「へい、お待ち!」
いくらの軍艦巻きが出てきそうだ。。。
明日、逝くかも知れねぇ・・・
そんなこと言わないで!
少し前までは温泉に行きたい。
湯船に入らなくても行ってみたい。
あと、一年くらい生きていたい。
そう言っていた。
なのに、今は、食事も喉を通らなくなった。
急変した!
体に繋がれた数本の管が毎日の食事に替わった。
.....
僕にはどうすることも出来ない。
せめてひとり部屋に移った、いとおしい、そして
大切な命に
奥さんも一緒に居れるようにしてあげることだけ
そんなことしか出来ない切なさ。。。
一生懸命に看病する奥さんの疲れも見えてきた
でも、今は奥さんがおふくろさんしてあげられる
精一杯の気持ちと行動を
支えてあげること。
それが、今の僕に出来ること。たったそれだけ。。
そして、祈ること。。。少しでも永く。。。少しでも。。。
いぎなり暑かった!
山形はまだ夏をエンジョイしている模様。
30度超えたんでねぇべが。
青空に積乱雲が連なりまるで夏本番を思わせる。
夕刻。帰路はまだ暑さが残っていた・・・
山越えて(トンネル潜って)来たら、なんと
曇り空ではないか。
そこには夏は既に無く、灰色の空が連なっていた。
明日も山形だぁ。。。
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