秋の空気
朝からせわしない一日だった。
朝早く目が覚め、窓を開けると夕べの雨はもうどこにも残って無く、気を引き締めるような少し冷たい空気が窓から入り込んできた。
今日は御祭りの日。二通りの御祭りの内、悲しい方だ。
御祭りの前夜祭も賑わい、その只中にいたからか軽い頭痛があった。
今日はより多くの人たちが集まる真只中に置かれる自分が居ることを悟っていたのか頭痛は昨日にまして悪化していたが、そんなこともお構いなく、セレモニーの出席者名簿の確認やら、お供えの花の準備などなど短時間でこなした後、親戚や近所の人たちが集まってくる中から寺に向かった。
お迎えのための運転手とマイカーはいつに無く超安全運転者と超安全運転車に変身していた。そんな緊張を保ったままセレモニーは次の場所へと移る。
おっきなボイラーが数機備えられた近代的な施設だ。
空を見上げるとそこにはしっかりと秋の空が陣取っており、目に飛び込んでくる雲はとても高い位置に浮かんでいた。
ここで一時間と少し、空虚な時間を過ごした。
時計の針が午後を指す頃、寺でのセレモニーが開催された。
そこには多くの親戚を後ろに従えて、奥さんの隣りで足のしびれを覚えながら走馬灯を頭の中で回している自分がいた。
温泉に行った想い出がほとんどだったが、これから先二度と一緒に行けなくなる現実を否定したかった。。。祈りの言葉が続く中、そんなことを考えていた。
締めくくりの今日、奥さんの疲労はピークに達したのだろう、強烈な睡魔に襲われた。
秋の夜、やはり空気は冷たくなって部屋に入り込んできた。
冷たくなって。。。
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コメント
色々とお疲れ様でした。
ひとつの節目って所でしょうか・・・
普段のリズムの生活に戻って、
雑多に追い回されると忘れてしまっり、
急に蘇ったりと・・・
色んな意味の前進を求められるんでしょうね。
合掌。
投稿 樹 :~~ | 2007年10月 2日 (火) 14時53分
覚悟出来ていたことだったので軽症で済んだようです。
突然だったらそうは行かなかったと思います。
癒しの空間を作るなり、そういうところに連れて行くなりしようかと思います。
投稿 樹 :~~さんへ | 2007年10月 3日 (水) 20時31分
ウチも私が中学時代に間髪置かず、ジジ・ババと二人見送りました。
ここ10年には母親の方と。
実際、”セレモニー”があれこれと段取りがあるので、正直泣いたり悲しむ暇がないのが現実ですよね。
何度も経験していると、その段取りもわかってきてしまってるし、女性だと「裏方の仕事」が結構あるので(お茶出しとか食事の準備とか片付けのタイミングとか)、そういった事に意識が行ってしまいがちです。
全部終わってからやっとしみじみと故人を思い出したりしてました。
*変な話、自宅で行うと仕出料理の配膳も手伝っていたので、仕出屋のバイトをした時は大変役に立ちました。
投稿 しおしお | 2007年10月 8日 (月) 15時07分
予想できる別れは、ある程度覚悟できるので
あまりうろたえることは無いですね。
忙しく時間に追われますしね。
疲れが後から襲って来たりします。
投稿 しおしおさんへ | 2007年10月 8日 (月) 20時08分